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月報 2016.2

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2月5日(金)より七里知子「signal」が始まります。
銅版画技法のひとつであるメゾチントによる小作品の展覧会です。

七里さんは10年来の知人。会社員をしながらもコツコツと絵を描き続け、定期的にギャラリーで個展を開いたりと、描くことに対して意欲的な姿勢を見せてきました。当初は抽象的な油絵をしていて、モヤモヤとした線や色の中には陰鬱さもフツフツと湧くこじれた情熱も見えるような気がして、面白く見ていたものです。
油絵と並行して、ここ数年取り組んでいるという雁皮刷りのメゾチント作品の陰影は彼女の持っているニュアンスにぴったりだなあと思うのですが、昔話からインスピレーションを受けた作品など、具象的で可愛らしいモチーフも登場します。蔵書票や名刺サイズの作品もあり、プレゼントにもおすすめです。

【喫茶営業のお知らせ】
期間中はゆっくり展覧会をご覧いただくため、休みなく喫茶営業致します。といってもオーガニックジャスミン、ハーブティーを中心とするお茶の席です。
会期終了後も金、土、日、月は1Fにて喫茶営業致します。
2月は中本純也さん、古い器などを使って召し上がっていただきます

2月の看板メニューはプーアール”老曼峨”と月餅。

【販売スケジュール】
2月5日(金)〜
リトアニアチョコレートNaive(板状チョコレート、ドリンキングチョコレート)を販売します。

板状チョコレートはご試食もしていただけます。

2月11日(木 祝)〜14日(日)
ikukoさんのストロベリースコーン(¥380)を販売します。pinkにお包みします。ご予約可。お電話(075-744-6936)かメール(sankakuha@gmail.com)でご連絡ください。

houhomespun 線と線

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季節は巡りますね。
今年もhouhomespunがやってきます。羊の気配がする寒い朝に、久しぶりにmy houhomespunに太陽の光を充てて、風通しの良い場所に干してやりました。うちの羊はまだしっとりとイイ感じに私の首元に添うてくれております。

数年前にこの羊っ子の毛を手で紡いで織る「ホームスパン」というものを知り、その素材の持つ暖かさや技法の面白さに興味を持ち続けています。今年は線がテーマで、ボーダー柄や手刺繍でラインを入れているものもあります。一枚の布はいろんな線から成り立っていて、その織りの密度、全体のデザイン、素材からくる風合いは1点1点違うもの。織り目の線も建築的で面白くて、ついついクローズアップで見てしまいます。
毎年見るたびにそう来たか!と驚き、フレッシュな織り物の魅力に立ち返らせてくれるのがhouhomespunの布。私もまだ全貌は知らないので、楽しみで仕方ありません。

今回は約1か月とゆっくりと展示販売させていただきます。初回は襟巻を中心に。後半はまだガラっと変わってフリンジが大王イカ風(!)のマフラーやツイードも届く予定です。

通信販売のお問い合わせを何件かいただいておりますが、ご希望の方は会期終了後にご案内させていただきます。数に限りがありますのでご来店される方を優先に販売させていただきたいと思いますのでご理解のほどお願い致します。

◎ houhomespunの上杉浩子さんは11月28日(土)、29日(日)に在廊されます。


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11月28日(土)〜29日(日)11:30〜19:00 ” シルトッと韓国茶 ”
ミフンさんの韓国伝統蒸し餅”シルトッ”をお出しします。かぼちゃを練りこんだビビッドにイエローボーダーのお餅です。
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めし(後)
勝手にRO-ANKI 〜 切なくて、すっぱいやつをお願い

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10月24日(土)17:00より22:30頃まで「勝手にRO-ANKI」(料理:yugue)を開催します。ご予約はお受けしておりませんが、ご心配な方はお出かけ前にお席のご確認を。
(075-744-6937)

今回は中本純也さんに汁なしの混ぜ麺や羊串肉に使うためのデカめし碗やオーバルの器を作っていただきました。

RO-ANKI=「老安記」とは?
記憶をたどると5年ぐらい前まで京都市左京区にあった西安料理店です。20代の頃、左京区に住んでいた私はよく居酒屋として使っていました。安い、美味しい、そしてたまらなく好きなメニューがあり、いつも同じものばかりを注文していました。「老安記」に誘うとすぐに飛んできてくれる友達もいつも同じ顔ぶれ、同じ席。中国人と思わしきご主人とその家族で切り盛りされていたようですが、顔は覚えてもらっているものの何となく言葉を交わすことは無い距離感も私の気に入る感じで、それ以上の情報はなし。油で茶色っぽくなっている水墨画を眺めながら、古ぼけた食堂のような店で冬は凍えそうになりながら、夏は汗をかきながらそこに通ったものでした。

今思えば「老安記」では飲み始めるとほとんど怒ったり泣いたりしていました。何をそんなに怒っていたのか…忘れたいところですが、とにかくよく泣いていました。気をとり直して、最後のシメは必ず羊の串肉と酢と油だけの汁なし混ぜ麺(勝手に”酢と油麺”と命名)を注文。1人1つ食べてみたいけれども、いつも我慢して2人で分け合って、酸っぱくて辛いタレに最後までネギを浸してチビチビと味わっていたのが懐かしい。しかし突然「老安記」はご主人ではなく奥さんが厨房に立つようになり、そのうち閉店してしまい、一家はどうやら中国に帰ったらしく、噂では水墨画家になるためにお国に帰ったとかなんとか。あああああ、あの方のお名前は?ナゼ勝手に帰ってしまったの?ところでこの麺の正式名称は??そんなことも一言も口聞かぬまま終わってしまったのが口惜しい。

それから何年も経ち、たまに酢と油麺やその時の出来事を思い出すことがあります。あの時は私も若かったなと思いながら、でも悪くなかったな、とか。今も酢と油麺がたまに食べたいな、とか。そんな思いが募って「老安記」に通っていた面々と一生懸命に味を思い出し、勝手に「老安記」のメニューを復活していただきました。やってみると酢と油麺は想像以上にシンプルでした。
とにかく切なくて、酸っぱくて、辛くて、私が大好きだった味です。それをyugueさんにお願いねッて頼んでおきました。