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めし(後)
勝手にRO-ANKI 〜 切なくて、すっぱいやつをお願い

katteni

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10月24日(土)17:00より22:30頃まで「勝手にRO-ANKI」(料理:yugue)を開催します。ご予約はお受けしておりませんが、ご心配な方はお出かけ前にお席のご確認を。
(075-744-6937)

今回は中本純也さんに汁なしの混ぜ麺や羊串肉に使うためのデカめし碗やオーバルの器を作っていただきました。

RO-ANKI=「老安記」とは?
記憶をたどると5年ぐらい前まで京都市左京区にあった西安料理店です。20代の頃、左京区に住んでいた私はよく居酒屋として使っていました。安い、美味しい、そしてたまらなく好きなメニューがあり、いつも同じものばかりを注文していました。「老安記」に誘うとすぐに飛んできてくれる友達もいつも同じ顔ぶれ、同じ席。中国人と思わしきご主人とその家族で切り盛りされていたようですが、顔は覚えてもらっているものの何となく言葉を交わすことは無い距離感も私の気に入る感じで、それ以上の情報はなし。油で茶色っぽくなっている水墨画を眺めながら、古ぼけた食堂のような店で冬は凍えそうになりながら、夏は汗をかきながらそこに通ったものでした。

今思えば「老安記」では飲み始めるとほとんど怒ったり泣いたりしていました。何をそんなに怒っていたのか…忘れたいところですが、とにかくよく泣いていました。気をとり直して、最後のシメは必ず羊の串肉と酢と油だけの汁なし混ぜ麺(勝手に”酢と油麺”と命名)を注文。1人1つ食べてみたいけれども、いつも我慢して2人で分け合って、酸っぱくて辛いタレに最後までネギを浸してチビチビと味わっていたのが懐かしい。しかし突然「老安記」はご主人ではなく奥さんが厨房に立つようになり、そのうち閉店してしまい、一家はどうやら中国に帰ったらしく、噂では水墨画家になるためにお国に帰ったとかなんとか。あああああ、あの方のお名前は?ナゼ勝手に帰ってしまったの?ところでこの麺の正式名称は??そんなことも一言も口聞かぬまま終わってしまったのが口惜しい。

それから何年も経ち、たまに酢と油麺やその時の出来事を思い出すことがあります。あの時は私も若かったなと思いながら、でも悪くなかったな、とか。今も酢と油麺がたまに食べたいな、とか。そんな思いが募って「老安記」に通っていた面々と一生懸命に味を思い出し、勝手に「老安記」のメニューを復活していただきました。やってみると酢と油麺は想像以上にシンプルでした。
とにかく切なくて、酸っぱくて、辛くて、私が大好きだった味です。それをyugueさんにお願いねッて頼んでおきました。

中本純也”めし” (前)

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ある日の風景。
中本純也さんの工房がある和歌山の龍神村は京都から約4時間。ここの光はまるくて何だか眠たくなる。昼からビールを飲んでゴロゴロしたり、轆轤を蹴る中本さんとお喋りしたり、お菓子を食べてはまた寝たりとほとんど実家扱い。何でもない日常に戻って、ゆっくりと考えたり、話し合ったりする時間がありがたい。
中本さんとのやり取りの中から出来上がった器も多く、繰り返し焼いてもらっているものも、その時の窯ごとに少しづつバージョンアップされている。いつも考えながら、同じようには焼か(け)ない中本さんは会うたびに面白い人だなあ、とつくづく思う。
よく来るせいか、朝・昼・晩の食卓を囲んでいると家族のようなムードにもなってくる。
めし碗や銘々の皿など、繰り返し登場する器はやっぱり使いやすくて何度使っていても好き。家族分揃えて、並べて使う食卓は綺麗だ。
ごはん時と同じく楽しみなのはお茶の時間。口の開いためし碗に中国茶の葉を落とし、ざくざくお湯を注いでがぶがぶ飲むのも好きだ。開いた碗は香りもたつし、ごはんにもお茶にも使いやすい。
そんな風に使うため、お茶にも合うようにうすーく焼いてもらったものも多い。
高台の無いお尻がぷっくりしたペラペラのせんべいのようなお皿は特にお気に入り。茶杯もペラペラ。重ねて立たせた姿も可愛い。使って、見て楽しんでいただけると幸いです。


早いもので10月12日(土)は3周年。
キンメ喫茶のオーガニックジャスミン新茶会 + ふるまいポップコーンします。

後半には追加納品もあり。
10月24日(月 祝)はyugueさんによる、今は行けない店”老安記”トリビュート”勝手にRO-ANKI”は17時〜23時頃(無くなるまで)営業します。詳細は後日お知らせします。

 

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fig festa

色分け画像紫色:辻和美さんのガラス器
白:福田里香さんの軽食とお菓子
ピンク:n100さんの商品あれこれ
緑色:タロー屋さんのパン
黄色:田中美穂植物店さんのいちじく苗
水色:藤井果樹園さんの果実
赤:直珈琲さんのコーヒーと豆

菓子研究家・福田里香さんが今凝っている、いろんないちじくの品種を集めた祭りが始まります。
実はいろんな品種があり、天候に問題なければ福岡の藤井果樹園さんから10種類以上は届く予定。比べてみると見た目はもちろん、味も個性的に異なるいちじくの面々をハムや野菜やハーブやパンなどと組み合わせてシンプルに、少し手を加えるだけ。美味しくてグッドルッキングな”tastnig figs plate”なるものを、辻和美さんのfoiled lip plate(縁折り返し皿)や蓋物、デカタンブラーで召し上がっていただきます。いちじくに合うワインも赤白泡用意しておりますのでお楽しみに。
ご予約いただけなかった方に朗報。17時以降はその他のメニューももしかしたら出来るかも??直前にinstagram、Twitterでご案内致します。ご予約に間に合わなかった方々も、とりあえずは覗いてみてくださいませ。

福田里香さんにお願いする展覧会はこれで三度目を迎えますが、一つの素材からあれもこれもとアイディアを出す里香さんには毎度のことながら驚くばかり。アーカイブの広さ、深さ、それに数の多さにも驚きつつ、こんな時ばかりは私はすっかり観客。当店でどんな風にそれが広げられるのかがとにかく楽しみです。

器はテーマに合わせて辻和美さんが作ってくださいました。使わせていただくopeque(オペーク)はいわゆる不透明なガラスのこと。透明性があるというガラスならではの特性をある意味消したこのシリーズは、人々に様々な印象を与えるでしょう。今回はいちじくの皮や果肉の色を想像して組み合わせを考えたり、並べた時に出るニュアンスから色や形を相談しました。ガラスのカラーチャートをあーでもないこーでもないと合わせているうちに、ピンクはフルーツのようにも思え、事務机のようなグレーも、ホーローのようなブラウンもガラスという事を忘れて違うものの感覚に。いわば食べものに合わせるには一般的に不向きだと思われるような色のかけ合わせなのに、とても美味しくて、とても可愛いらしいという幸せなムード。opequeはそんなちょっと変わった感覚に陥るガラスです。販売用にも少しだけご用意しております。

そしてn100。これまでの福田里香さんの展覧会でも+n100として同時に販売させていただいてます。n100製品の数々を身につけてきましたが、その中でも一番のおすすめで、たくさんの種類を持っているのはカシミヤ。これを知ってしまうとなかなか離れられません。とにかく軽くて、意外にも扱いやすい。夏にも冷房よけに使うので実は年中使っていたりもして、洗えば洗うほどフワッフワに。使えば使うほど自分の物になっていっている感覚がします。あとはシルクのインナーシリーズ。こちらも肌のあたりが良くて、軽くて暖かいペチスカートは夏こそ欠かせないものになっています。ここ数年は気になるカラーが変化しつづけていますが、新作には現在気になるカラーが潜んでいることもしばしば。とにかく今年はとにかくPink!
そういえばデザイナーのお二人は元々某アパレルブランドでの同僚だったとか。私が20年ぐらい前に購入したそのブランドのジップアップカーディガンはしばらく箪笥の肥でしたが、ここ数年でまた復活。やはりジップアップが好きなんだよなあ…と思い出していましたが、どうやらそれはお二人の時代に出来たものらしい。やっぱり好きなものは好きで、再びここにまた戻ってきたことを実感。そんなわけでカシミヤのジップアップカーディガンは4枚目になりました。

今回のイベントは1Fと2Fともに展開します。
“tasting figs plate”にご予約いただけなかった方も営業時間(11:30~19:00)を通してお入りいただけます。
また、関連商品として”tasting figs plate”に使わせていただくタロー屋さんの天然酵母パン、田中美穂植物店のいちじく苗木、藤井果樹園のいちじく各種、などもたくさんご用意しております。
日程などはこちらをご覧下さい。

皆様のご来店をお待ちしております。

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左上から
a.桝井ドーフィン b.カリフォルニア・ブラック c.ショートブリッジ d.ヌアール・ド・カロン e.ロンドボーデックス f.バナーネ g.?
h.ロードス i.ネグロラルゴ