EXHIBITIONS / EVENTS

2019年5月10日(金)― 5月13日(月)
作家在廊:5月10日(金)― 12日(日)

華順 革展

12:00 - 18:00

華順

場所:Kit 1F

変わらないもの 変わらない人

先日は2年ぶりに華順さんにお会いした。新作が少し出来たそうだが、ラインナップはほぼ一緒......。新しいバッグや定番の財布、キーケースなどを選び、展覧会用にステッチの仕様変更やテーマカラーのリクエストをした。華順さんの作品は、最小限の手の動きで使えるように設計されている。質量は最大限だが余計なものが削がれている分、軽やかだ。

華順さんは意外とお酒好き。そうと分かれば仕事の話はそこそこに、会えばお酒を飲みながら他愛ない話をして時を過ごすことが多い。10年前からそんなふうにしてきたが、ふと思った。そういえばこの人全然変わらないなと。作品も、生活も、顔すら大して変わってない。注意力欠陥気味歩けば事件多目人間の私にとって逆にフシギ。その生態を探ろうと思うが、これがどうも上手くいかない。彼女は多くを語らないのだ。

例えば昔から販売され続けてきたお菓子のパッケージだって、いつかは変わる時がくるかもしれない。仕方のないことだ。でも、某大手メーカーの板チョコは極私的に前の方が好きだった。いや、もちろん、ビジネスとしての刷新だと分かってはいるけれど。ここまできたら逆に、”変わらなくて良い”ってことも大事なのでは?華順さんはそれを本能的に理解して体現している気がする。あっちこっち寄り道せず、今手元にある玉を淡々と磨き続けているような感じ。しかしながら、変わらずに”変わらない”ことをしている人の無言のイデオロギーよ。これ以上聞くまい。使って見れば不変の良さが分かる、それに尽きる。

/// 出展作品 ///
財布各種、キーケース、ペンケース、クラッチバッグ、ショルダーバッグなど

/// 略歴 ///
華順 / KAJUN
大学では美術史を専攻。卒業後は働きながらデザイン学校の夜間部に通い、立体デザインを学ぶ。
プロダクトデザイン事務所に勤務し、その後オーダーメイドの革鞄店で修行を積み、独立。