EXHIBITIONS / EVENTS - upcoming

2018年12月1日(土)― 12月17日(月)

hou homespun 2018 Check,tweed

hou homespun , 坂田焼菓子店

場所:Kit 2F

hou homespunこと上杉浩子さんの展覧会はとりあえず毎年やる、というのが当店では珍しくルーティンになっている。その理由は圧倒的に数が作れないから。冬の暖かなものといえば、機械織りやニットの良品が巷に溢れているし、当店でも他の何かをご紹介することだってある。それでも、そこそこ良い洋服が買えそうな1枚、しかもホームスパン(羊の原毛を手紡ぎ、手織りすること)の布を少しだけでも紹介したいと思っている。

なんやかんやお互い10年ぐらいの変遷を辿ってきたが、その間に時代はどんどん便利に、更にスピーディーになった。そんな現代の恩恵を享受しつつも、私はそれに逆らうかのようなこの仕事にますます惹かれていっている。聞けば気の遠くなるような工程を経て糸を紡いだり、染めたりして織られるのだが、意外と織り立てホヤホヤはペラッとした布になる。それが縮絨(揉んだり踏んだり)すると絶妙なさじ加減でボンッと立ち上がるのだ。眠っていた羊が起き上がるみたいに。なんとファンタスティックなことでしょう。最初は少々ぎこちなかった羊使いも伸びやかに放牧するようになったようで、さまざまな品種の羊、カシミアや市販の紡績糸も1枚の中にかけ合わせて楽しんでいる。よく上杉さんが「この布は空気も一緒に織っている」という表現をしているが、そこには2度と戻ってこない時間というものも圧縮されているような気がしている。さぞかし不思議で楽しいだろうなあ...と羨しく思うけど、自分はせっかちなので出来なさそう。だからこそか、誰かがかけてくれる魔法は素敵だと思うのだ。

(略歴)
hou homespun 上杉浩子
旅行や暮らしにまつわる雑誌・書籍の編集/ライターとして活動する傍ら、2006年より東京・清野工房にて清野詳子氏に師事。ホームスパンを学ぶ。
2010年恵文社一乗寺店ミニギャラリーにて初個展。以来、場所をKitにうつし、年に一度のペースでホームスパン作品の展示会を行う。
http://hou-homespun.com

/// ビクトリアケーキとブレックファースト ///

坂田焼菓子店の普段よりちょっと豪華でエレガンスなビクトリアケーキとteteriaのブレックファーストティーを合わせて英国気分。焼菓子、紅茶も販売致します。
◎要予約(sankakuha@gmail.com / 075-744-6936)

12月1日(土)
①12:00 - 13:00
②13:30 - 14:30
③15:00 - 16:00
④16:30 - 17:30

料金:¥1500

ご希望の回をお知らせ下さい。お名前、人数、お電話番号を必ずご明記ください。なま物のため、キャンセルはかたくご容赦いただいております。

2018年12月16日(土)

maka / 4 seasons WS 4/4・冬

12:30 ~ 14:00終了予定

maka

場所:Kit 1F

「年末間近、大掃除のためのスプレーを作ろう!」

今年も残りわずかになりました。
いつもにましてかけ足で過ぎていく師走の日々ですが、年末大掃除に必須アイテム!お掃除スプレーをささっと!作るワークショップを開きます。上質な精油数種類と、なるべくシンプルな材料を使用し、抗菌と防臭効果プラス一年溜まった気を流すようなスプレーを作りたいと思います。

師走の忙しい中ですが、ひととき深呼吸をしましょう。
スパイスを使った冬のお茶をご用意してお待ちしております。

参加費/ 3500円 (maka特製ドリンクつき)

ご予約、お問い合わせ/ wyrt.tri.maka@gmail.com
お名前、当日連絡のつく電話番号を明記ください。返信メールをもちまして受付完了になります。
少人数制につき前日以降のキャンセルはキャンセル料をいただくことになりますのでご容赦ください。

2019年1月5日(土)― 1月13日(日)

Kitの眼

11:00 - 18:00

Kit

場所:F/style >LINK

新潟県新潟市中央区愛宕1-7-6

忘れられない光景がある。京都でのF/style展の準備の朝、新潟から瓶詰が届き、Kitの店主椹木さんが箱から出して並べている。私欲とは違う距離感と眼差しで、淡々と商品をステージに上げる背中が印象的で、プロだ、と思った。Kitは国内の作家の器や古物、韓国をはじめ海外からの生活雑貨、アクセサリー、ファブリック、チープな量産ものもあれば、珍奇な一点ものも扱うお店だが、Kitの重力空間にそれらが収まると、一見アンバランスな関係性も平衡を保ち、Kitでしか見られない景色をみせてくれる。モノに潜む素の美しさに共通してピントがあっていて、その眼と情を、客としていつだって信頼している。椹木さんが、歩き、人に会い、食し、仕入れ、売る。何が嫌で、何に突き動かされたかにこれほどまで純粋に商いで貫いている女性は他に知らない。いつか新潟でKit展を、そんな気持ちを持ち続けて3年越しに願いが叶った「Kitの眼」。期間中は、F/styleがKitの店舗に変わります。ワクワク、お買い物を存分に楽しんで頂けましたら幸いです。
(F/style)

F/styleの名前を知ったのは10年以上も前のこと。当時の私は書店員だった。のだが、店舗の売り場拡大に伴って雑貨部門へ移動になり、なんだかなあ...という日々を送っていた。直接の担当者では無かったが、まだ初々しい頃のエフスタイルの商品もそこに並んでいた。ところがある日「取引を辞めたい」という連絡が(!)。理由は「利益が出れば良いわけではない。ちゃんと紹介して欲しい」みたいなこと。独特なこの世界の洗礼をガツンと受けたわけだが、この出来事は前途多難なその後のプロローグとなってしまった。それから歳月が過ぎ、ごく自然かつ奇遇な縁でエフスタイルと会い、今は一緒に仕事をしている。
Kitという屋号はパーツとかセットという意味で、つまりは素材屋さんである。名前が無い、使い道が無い、誰かの哲学といった目に見え無いものも、素材として観念的に番(つが)いでいってもらえたら嬉しい。日々悩みは尽きないが、いまだにエフスタイルとの出来事はよく思い出す。どうして今こんな仕事をしているのか、二人は自分を映す鏡のように問いかけてくる存在でもあるのだ。振り返ってみると、こんな最高の素材に触れてこれたのはラッキーだった。そして、私はこういう人たちのエッセンスをキットにして売っている、というわけである。
(Kit 椹木知佳子)